聞き手:まず庄司さんが税理士になろうと思ったきっかけを教えてください。
庄司:わたしは25歳の時に都内の税理士事務所に転職したんですよ。
それまでは某自動車ディーラーでクルマの整備士をさせていただいて
いました。
聞き手:まったく異業種ですね(笑)
庄司:そうなんですよ(笑)
整備士の仕事は夏はすこぶる暑く冬はすこぶる
寒いんです。それで冷暖房完備の職場がいいなと。
聞き手:それで転職を考えられたのですね。
庄司:はい(笑)
通勤電車の吊り広告で「ケイコとマナブ」という雑誌を見つけまして、その中で「税理士になろう」って記事があったんです。資格をとれば「年収1000万円!」みたいな。これはちょっとやってみようと(笑)
聞き手:なるほど(笑)
庄司:それで整備士の仕事をしながら簿記検定を受け始めたんです。
そして簿記検定に合格したのをきっかけに税理士事務所に転職しました。
聞き手:税理士を目指すためですね。
庄司:そうです。税理士になるにはまず税理士事務所で働くのが早道だと考えたんです。
聞き手:そして首尾よく就職なさって、猛然と受験勉強を始められた・・・
庄司:・・わけではないんです。
とにかく猛烈に忙しい事務所で、確定申告のシーズンなど3日事務所に泊まり込んだことがあります。
ある年など空き巣に入られたのに1週間気が付かず、警察官に呆れられました(笑)
聞き手:なかなか衝撃的ですね(笑)
庄司:そういう事務所ですから、片っ端から人が辞めていく。
受験勉強なんか、とてもじゃないけど出来ないって、わたしも半ば諦めかけたんです。